Sunday, August 23, 2009

見逃された経済データ

今週発表れた経済データの中で最もメディアに過少評価をされたのは8月17日に出た米連銀のSenior Loan Officer Opinion Surveyでは無いかと思います。これは日本銀行の「主要銀行貸出動向アンケート調査」に近いもので、貸出運営スタンスと資金需要に関する聞き込み調査です。メディアでは貸出しに対し、銀行が引きつずき消極的で、2010年後半まで貸出評価は厳しいとしていることを強調していました。しかし、過去2~3四半期と比較するとかなり改善しており、景気回復に関しては非常にポジテイヴな物だと私は思いました。ローン需要はまだ弱いですが、銀行側の貸出運営スタンスは緩和され始めていて、雇用、設備投資、そして鉱工業生産との相関関係を考えると来年の経済成長は現在の予想を上回る可能性を感じます。

下にある三つのグラフは大手米系証券さんのレポートからコピーさしていただきましたが、このアンケートと雇用、設備投資、鉱工業生産との相関関係を描いたものです。いずれにしても三四半期ずれたデータをつかていますが、非常にきれいに出ています。つまり、来年第一四半期後半から第二四半期にかけて、アメリカ経済の回復のスピードが加速するように思えます。

コンセンサス経済予想は現在、景気回復を見込んでいますが、潜在成長率の2.5%~3.0%を下回るものにとどまっています。これが上方修正される可能性を考えておく必要があるかもしれませんね。







No comments:

Post a Comment